降りてゆく生き方 サイトマップ お問合せ
ダウンロード メルマガ

HOMEコンセプト映画情報上映情報サポーター活動報告WEBマガジンギャラリーあおぞらSNS最新ニュース
「森乃司」発売記念:特別コラム
第一弾「降りてゆく生き方」映画&地域交流イベント

<第章> 1spsp3sp4sp5sp6spn
*

「森大次郎は、俺じゃないか!」
〜「降りてゆく生き方」と蔵元の不思議な「縁」




新潟・今代司の酒蔵での「降りてゆく生き方」の撮影シーン。

森春子(沢田 雅美)は、今は亡き夫「森大次郎」の親友である川本五十六(武田鉄矢)に、
夫が「本物の酒」づくりにかけようとした想いを語る。

大次郎は、会社の経営のために、アルコールを添加して増量した「三増酒」に手を出すものの、
長引く不況もあって経営は苦しくなっていく。
業況悪化に伴って、社員はどんどん去って行き、大次郎はついに独りになってしまう。
そんなどん底に突き落とされたとき、大次郎は原点に返り、「本物の酒をつくろう」と決意する。
そして、大次郎は、米と水と麹だけを原料としアルコールを添加しない本物の酒、純米酒だけにこだわり続ける。

そうやって本物にこだわることで酒蔵が軌道に乗り始めたとき、大次郎はかつての無理がたたって病におかされ、志半ばで世を去ってしまう。
その想いを、春子が引き継ぎ、本物の酒造りへと邁進しているのであった。

酒蔵の片隅で撮影を見守っていた新潟の酒蔵「今代司」の蔵元、山本吉太郎は、沢田 雅美と武田鉄矢のやりとりを聞いて心底驚く。

「それって、俺のことじゃないか・・・」

沢田 雅美の語る大次郎の物語は、山本自身について語っているのではないかと思うほど、
山本や今代司に相通ずるものがあったのだ。

*

山本が蔵主をつとめる今代司は、250年の歴史を誇る新潟の老舗酒蔵である。
新潟では高級料亭で扱われるなど、名門酒蔵であった。

戦前は日本酒といえば、米と水と麹だけを原料とする「純米酒」のことであった。
現在のように醸造用アルコールを添加することはなかった。
しかし、第二次大戦中に原料不足に陥り、アルコールや添加物を加えた酒も日本酒として認められるようになった。それは戦後になっても続き、現在でも、アルコールや添加物を加えた日本酒が数多く作られている。

アルコールを添加した酒は、分量も増し、利益率が高くなり、経営にとっては好ましい部分が多々ある。 戦前は純米酒しか作らなかった今代司も、ご多分にもれず、アルコールや添加物を加えた日本酒に手を出すようになった。

しかし、若者や女性は日本酒を敬遠するようになり消費量は伸びず、大手酒造メーカーはともかく、今代司のような地方の酒蔵の経営はどんどん苦しくなっていった。
山本は酒づくりには自信もプライドもあった。しかし、職人気質が災いしてか、経営はあまり得意とした口ではない。
景気の悪化が長引くうちに今代司の経営も悪化しどんどん苦しくなる。

*そしてついに、会社はどうにもならないところまで追い込まれ、ついには民事再生法の適用を申し立てるほかなくなってしまった。

山本はどん底へと突き落とされたのである

当然、山本のショックは大きかった。
しかし、どん底まで落ち込んだことにより、山本は決意する。

「どうせここまで来てしまったなら、昔の酒蔵が作っていた、何も添加しない、本物の酒、純米酒だけを作っていこう。自分が心底美味いと思える酒だけを作っていこう。」

そのときから山本は、自分が心から納得できる「本物の酒づくり」に挑みはじめたのである。

元来、山本は酒造りという仕事が好きであった。
山本は、桶をなでることもあるそうだ。 「おいしい酒になってくれよ。そういう想いでついついなでてしまうんだ。人に見られると恥ずかしいから、こっそりとだけどね(笑)」

そんな山本からすると、映画「降りてゆく生き方」の「森大次郎」の物語は、
正に自分自身のことを描いたものとしか思えなかったのである。


今代司、危機再び〜「今度こそ、全て終わりだな・・・」

今代司の経営が行き詰った後、酒造りの原点に返り、添加物を入れない本物の酒だけをつくっていこうと決意した山本。

そんな山本のもとに、ある大手の酒類販売会社から子会社にならないかとの打診があった。
大手会社の子会社になれば、経営は彼らに任せて、自分は酒造りに専念できる。
そう思った山本は、大手会社の子会社となり、再スタートを切ることとしたのであった。
あとは本物の美味い酒づくりに邁進すればよい。山本はそう信じていた。

*しかし、そんな山本の期待は裏切られる。

2008年3月、その大手会社が、 突如倒産してしまったのだ。その余波は当然、その子会社となっていた今代司と山本を襲う。今代司は土地も蔵も、全てを失いかねない。

「今度こそ、全て終わりだな・・・」

弁護士とも相談をしたが、打つ手は見つからない。

今代司酒造の蔵元、山本吉太郎は、再び、絶望の淵に立たされていた 。

1spsp3sp4sp5sp6spn

●今代司酒造(株)
江戸時代の明和年間(1760年代)に初代但馬屋平吉(十左ェ門)が、新潟市において酒の商いを開始。明治に入り、越後・新発田藩の米蔵があった場所の隣接地に酒蔵を建て、本格的に酒造りを始める。
全国で約1500ある酒蔵の中でもわずか数蔵と数少ない”純米酒”のみを醸す酒蔵。全国新酒鑑評会の金賞など数えきれないほどの受賞暦を誇る。
九代目蔵主である、山本吉太郎と映画「降りてゆく生き方」との運命的な出会いから、本物を追求した限定純米酒「森乃司」を誕生させる。

*






関連情報

今代司 公式サイト

映画撮影風景(今代司〜パート1)

映画撮影風景(今代司〜パート2)


ホーム WEBマガジン「森乃司」発売記念 特別コラム
最新ニュース 上映スケジュール コンセプト 映画情報 サポーター 活動報告 WEBマガジン ギャラリー ダウンロード お問合せ サイトマップ

プライバシーポリシー 利用規約 特定商取引に関する法律に基づく表示  Copyright © 降りてゆく生き方 All Rights Reserved.